「”変化”し続けられる人材」の育成を目指した導入研修
業界の変化に合わせ「自律的な成長」
昨今、あらゆる業界において市場環境の変化は大きく、同社においてもビジネスモデルや企業文化の変革が求められている状況でした。 会社として、継続的な変化を生み出していくためにも、社員一人一人においても自律的に変化・成長すること必要があると考えており、特に新たな戦力としての新入社員への期待は大きく、4月の導入研修の改善に力を入れることとなりました。
「主体的に学ぶ」ことの習慣化を実施
同社における従来の導入研修は、一般的に実施されてきた「集合研修」という形式であり、必要な知識を詰め込み、演習・グループワークなどを行いながら学習を進めるものでした。 しかし、昨今「リモート研修」も可能となり、様々な制約がなくなりました。 そこで、より新入社員が自律的に動けるよう「デジタルネイティブ世代に合わせた研修形式の導入」に向けて、企画を練り直すことにしたのです。
施策の一つとして、基礎知識などのインプット項目の多くに「動画学習」を多く取り入れました。 これにより、自分自身の理解度・学習進捗に合わせて、新入社員は各自で学ぶ内容やペースを調整できるようになりました。 たとえば、苦手分野を集中的に復習したり、得意分野を徹底的に伸ばすための自己学習を自分で振り分けられるようになったのです。こうした取り組みによって、新入社員の“自律性”を促したのです。
デジタルネイティブ世代に適した”開かれた学び合い”
こうした個々の事情に合わせた学びが実現しながらも、「閉じた学び」にしないことも重要視しました。 同社が最終的に目指すのは、それぞれの職場で”成果を出し続ける”こと。 そのためにも、それぞれの研修において、「相互学習」「関係性の構築」などにも注力しました。 そうすることで、横のつながりからも新たな気づきが得られる、学びの幅が広がる実感を持てるようになりました。
具体的には、双方向のコミュニケーションツールを整備し、新入社員間の交流を持ちやすくしたり、各人で進めた自習内容のOutput機会を設けました。 テクノロジー環境での新入社員間の交流は、20代前半のデジタルネイティブ世代にはなじみやすく、スピード感も広がりもあり、学習効率を増大させることにもつながっていきました。